第18章 合図
食事を終えた彼女は銀食器を持っていた手から離し、皿の上に置く。
当然の行動でさえ彼女は優美にこなして、よく見る事のあるベルモットのものとはまるで別物だ。
「 現在、MI6
DEA、FBI、ICPO
usms、CSIS…」
「…え?…」
「あとは、CIAとのコネクションが欲しい。」
「何を、言って…」
「その各機関と一部、手を組んで仕事を手伝う報酬として、私が要求するモノを貰ってる。」
「……」
言葉を失った。
「 安室さんの知りたかった事、だよね? 」
間違っては無い。
彼女が自ら危険に身を投じる事も分かってた。
そんな危険な事はして欲しくなかったのに
時空で移動し続ける彼女を制御など
誰も出来る筈がない。
.