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D.World.

第18章 合図







顔立ちの整ったアメリカ人が執事の様な格好をしてテーブルに食事を運んだ。椅子に座るように彼女も僕も促される。

「…安室さんが連れて行ってくれたフレンチのディナー程では無いと思いますけど、悪くない腕だと思うので。」

彼女が用意してくれたディナーには4、5時間前に採ったハマグリが使われていた。
コース料理を食べながら、ゆっくり会話を楽しむ事を選んだ。


「…美味しいですね。」

「作ってくれた彼に伝えておくように言っておきます。」

「会わせては貰えませんか?」

「駄目ですね。まだ」

「…此処には何人居るんですか?」

「さぁ。2人は把握していますが。」

「てっきり、貴方の所有物かと思いました。」

「いえいえ、この船自体はある富豪の物ですよ。」

「随分…広い友好関係が出来たんですね…」

「寂しそうに言わないで下さいよ…必要な事なんですから」

「それは…“各機関”と言った事に関係が?」





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