第12章 “降谷”
阿笠邸まで送って貰い、今日のお礼を言っていると
安室さんの携帯に着信が入る。
取り出そうとしているその手を眺めながら呟いた。
「…ベルモット…」
「!」
さっきまでとは違う顔つきで此方を見てくる安室さんに
早く出た方がいい。おやすみなさい。と
告げて彼の車から離れ、阿笠邸に入った。
服を脱いで風呂場で自分と一緒に服も洗う。
風呂を済ませて服の脱水をし、部屋に入って服を干す。
ベッドに入りながら、今日買った靴がいつ届くのか少し楽しみになった。
翌朝起きて服が乾いていたから畳んでリュックに仕舞った。
12章🔚