第11章 “赤井”
沖矢さんはコーヒーを私はワッフルとカフェラテを頼んだ。
待ってる間に話をふられる。
「知りたいんですよ。貴方は色々教えてくれませんから。」
「何でも聞けばいい。答えられる事は答える。」
「では、和食と洋食では何方が好きですか?」
「どっちも好き。」
「質問の答えに対しては不十分です。“貯蓄”しますね。」
「なに?なんの貯蓄?」
「次の質問です。」
「おい。こたえr
「猫と犬なら何方が好ましいですか?」
「どっちも好き。生き物は大体可愛い。」
「不合格。“貯蓄”します。」
「だからそれなn
「先程、“貴方の着ていたシャツが欲しい”と、言いましたか?」
「っ……」
ゴンッと机に額がくっついた。
腕で頭全体を覆ってから視界が開ける位置に頭の位置を戻して
「…いいました。」
と言うと、やたら満足気にこちらを見た沖矢さんと目が合った。
この時食べたワッフルはやたら甘くて、カフェラテに砂糖は必要なかった。
工藤邸に戻ると沖矢さんが本当にシャツを渡してきた。
お礼を言いながら受け取ると海外の人が挨拶するみたいに頬に口付けが降りてくる。
私の普通という感覚も大分バグっているが、きっとこういう部分は彼もバグっていると思っていいだろうと冷静になった。
工藤邸ではどこに裁縫キットがあるのか分からないから阿笠邸に行ってくると告げると沖矢さんは私の腕を掴んだ。
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