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D.World.

第9章 贖罪










降谷said

状況を頭の中で整理しているのか?
頬が赤い。
ーー可愛いな…ーー



主人公said

どうすれば良いんだ何も話さないままこの状況は変だ。

「と、取り敢えず、離して。」




降谷said

鈍感、なのか? 無意識なのか?

そんなの

「離したくない。」

やっと顔を見れたのに

来てくれたのに




主人公said

コイツら打ち合わせでもしたんじゃないかと思えるな。

「実は、自分を預かってくれている人の所に帰らないと。」






降谷said


俺の部屋からは勝手に出て行ったのに…?
その人は彼女にとって安心出来る場所なのか?

薄汚い感情が支配しそうになった。


「…では、今日は予定が既にあるという事で引き下がります。が、僕とデートして頂けませんか?」





主人公said

…何の交換条件だ?
成立しているつもりなのか?

おかしい。この人は、そんな馬鹿では無かった筈。

いや、何かしらの影響が出ているとか…ーー



「…わかりました。ただ、日は決められないので…」





降谷said

「構いませんよ。随時連絡をしますので。はいこれ。僕の番号です。」

紙を受け取ろうと手を伸ばす彼女を見て思った。

ーーやっぱり、何も分かってないんだな…ーー

その手を掴み、自分の腕の中に抱き留める。

「…僕の中で貴方は3つくらい…いえ、それ以上の表情を向けてくれるとても可愛らしい女性です。…自覚が無い様なので、ちゃんと言葉で伝えますね。」


一度身体を離し彼女の瞳を見つめて告げる。




「降谷零として貴方を好きになりました。」



「…っ」

「御返事は構いませんので、覚えていて下さい。」


驚いた顔、頬を赤くして瞳には光が入っていて、とても綺麗だ。


側に居られるだけで落ち着くのは彼女の雰囲気の所為か…?

気になる、彼女の全部が…


「…部下たちが“またお弁当作って下さい”と言っていた。時間がある時を教えてくれ。」






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