第8章 歓迎!ようこそ極楽温泉……** ※異種・GL※
とっさに つい エルフに対して
その場しのぎの嘘をついてしまったが…
日本と言う島国には…
人間しか人型の種族は存在して居ないから
強ち嘘をついたって…事にも
私はならないのかも知れないが
『ふぅーん、そんな田舎の島があるのかい?
だったら、アンタ、今日が…この温泉…初めて?』
そう別の方向から声が聞こえて
いろはがその声の方を振り返ると
さっき岩風呂に入っていた
青い肌をした鱗の女性が声を掛けてた様で
失礼ながらに自分が田舎者なのを
良い事にして種族的に何になるのかと質問したら
『あはははははっ、アンタ、
エルフも知らない田舎者だもんな。
だったら、私みたいなのも、
見るのは初めてかい?
私はねぇ…、リザードウーマンって
言う種族だよ、憶えときな』
彼女は所謂 トカゲ娘…さん
リザードウーマンと呼ばれる種族なのだそうだ
「リザードウーマン……。
はい、憶えました」
『そんな田舎から、ここまで来たんだ。
だったら、ここの名物の
スライム風呂には…入った方が良いよ。
私達も…旅の疲れを癒しに、
ここのスライム風呂を
目当てに来てるぐらいさ。
温泉のある町や村は沢山あるけど、
スライム風呂は…
ここだけだしな、な?シエロ』
そう言って一緒に温泉に来ていた
ネコミミの女性に声を掛けていて
ネコミミの女性の名前はシエロと言うらしい
癖のあるチェリーブロンドの髪の
ネコミミのシエロが
じっとこっちを見つめていて
近くで顔を見たから気が付いたのだが
シエロの目の瞳孔は猫のそれと一緒で
縦長の瞳孔になっていて
しっかりとその辺りも猫してるんだって
いろはは内心感動して居て
しまって居たのだが
話によれば2人は一緒に
あちこちを点々と旅をしながら
モンスターハンターをして居るらしい