第19章 夢から醒めて
『姫様の中には…
これを素材に変換して
ご自身でドレスのデザインをして
交易品にしておられます、
姫様もおられるようです』
どうぶつの森とかで
服をデザインするみたいに
素材を使って自分でドレスを
創ったりもできるのだそうで
センスのある姫様のドレスは
レアな交易品と交換とか
うちの…あの…練乳氷で…
そんな物が手に入るとは思えないけど…
「でも…うちの交易品って
あの練乳氷でしょ?練乳氷が
人気になるとは…思えないんだけど…」
『交易品は…食べ物だけではありませんよ』
前に…えっちな事に仕える
うさぎみたいなピンクのスライムも
人気の交易品だって聞いた事あるけど…
『あの立派に育っております、
クリスタルの世界樹の葉も…
交易品として登録できますし…。
あの…透明感のある七色の世界樹は
珍しい色合いに御座いますから…
きっと…高レアリティの
交易品になると思いますが』
「あの…世界樹の…ガラスみたいな
葉っぱが…交易品になるの?
電話の横に置いて、メモを
押さえとく文鎮みたいにしか
使えなさそうな…感じなのに?」
『いえ…魔法文化が栄えている国の
姫様は…高レアリティの素材を
ご所望になられると思いますよ…』