第7章 消費コスト

『こちらは…別の世界の
主にあられます、姫様のお創りになられた、
シナリオに御座いますので…。
ここではない…、つまりは姫様のおられます
この世界とはまた、別の場所…。通称
”白の世界”での…ご体験になりますので…。
メリーの…寝物語…でも…、お耳に入れて…
そのままおゆるりと…なさっていて…頂ければ…
白の世界には…辿り着けます…ので…、
姫様は…、どうぞ…ご安心下さい』


「メリー。白の世界って？何なの？」

メリーの説明の中に出て来た
耳慣れない”白の世界”について
いろはが問い返して説明を求める

『白の世界と言いますのは…。
姫様を始めとされます、
多くの姫様方がお育てになられております、
それぞれの世界…と世界を、言わば
結ぶための空間の様な物であります。
白の世界は、どこの世界にも、
また、どなたの世界にも所属しない
中立の場所と位置付けられております』

白の世界と言う物についての説明を求めると

メリーがそう説明をして来て

簡単に言えば星空でも想像して貰って

ひとつひとつの輝く星が
お姫様達が育ててる世界とすると
その間の黒い場所が
白の世界に当たる部分なのだそうだ

想像力…イマジネーションが強い程に

こちら側では

力のある…姫だと言う事になるらしく

その想像の一部を…

自分の世界に取り込んでしまう事で

その自分ではない

別の世界の姫様のイマジネーションによって

干渉を受けてしまって　世界その物が

別の世界に…進化してしまう可能性があるのらしい


それぞれの世界を

姫が安全に育成する事が出来る為の

危険性を避ける為の決まり事…なのだそうだ