第7章 消費コスト
『ですから、こちらのベッドを…
あの…姫様の仮初の拠点の
お部屋に設置しているベッドと
こちらを交換してご使用下さい』
「ええっ?このお姫様のベッドを
あの…私が創った
私の部屋に置けるって事?」
メリーが家具のオブジェクトについて
説明をしてくれて
自分でお好みの家具を部屋に配置して
自分好みのお部屋を作れるのだそうだ
その為の家具専用のガチャもあるとか…何とか
私の国が発展したら
私の国に住んでいる
国民のモブの中から
”家具職人”のモブが生まれて
その家具職人に作らせる事も出来るし
もっと…世界や国が発展したら
先にこうして世界を育てている
先輩方である 他のお姫様の国とも
外交も出来る様になるらしくて
特産品とか珍しい鉱石や宝石や家具とかも…
交易のシステムを使って
交換したり出来る様になるらしい
特産品と言うのは…
その世界にしか生成されない物で
他の世界では生成する事が出来ない
1つ1つの世界に固定されている
特別なアイテムなんだってさ
私の部屋に…メリーも一緒に付いて来て
メリーがベッドの設置をしてくれる
募りにしてくれている様だった
『では、姫様のお部屋に…
こちらのベッドを設置いたしましょう』
そう言ってメリーが
今の私の部屋にあるベッドを
メリーがくれたお姫様が寝るみたいな
天蓋付きのベッドに変えたんだけど
「えっと…メリー?」
『如何なさいましたか?姫様』
「今さ、ベッド置いただけだよね?」
『ええ、配置致しましたが…それが何か』
問題でもありましたかとでも
言いたげにしてメリーが返事をして来る