第7章 消費コスト
そう言ってメリーが指さした先を
草原の上に座ったままで
いろはが身体を捻って目を向けると
ひらひら…っと極彩色の
カラフルな蝶が飛び交い
一面の…お花畑が…広がっていて
さっきまで…茶色い土の大地…だったのに…
その姿がドンドンと移り変わるのが分かる
「こっ、こんなに…凄い速度で
変わっていく物なの?メリー」
海と大地を創る前と
創った後の今ではまるで別の世界みたいで
『この様子…でしたら、
そろそろ草だけでなく、木も生えて
来そうにありますね…世界が…、
物凄い速さで…
急速に成長をしております…。
姫様は魔力を使い過ぎて…、
お身体は如何ですか?
魔力が枯渇して、
お疲れにありましょうから…。
特別に、癒し…の…効果の御座います、
魔力補充法…は如何に御座いますか?
姫様は…癒しと言えば…
何をご想像なされますか?』
メリーが言うには…この世界の
成長の速度も…
その世界世界によって違うらしく
もっとゆっくりに進む所もあれば…
もっと急速に進化する場合もあるらしい
今日の所は同時創造で疲れているだろうからと
メリーが癒しの効果のある魔力補充を
試してみてはどうかとこちらに勧めて来て
魔法のステッキを使って
えっちな事をしないと…魔力の補充が
出来ないって話だったのに…
癒しと魔力の補充が両立できるなんて
話が旨すぎる気がして妙だなと思いつつも
自分が想像が出来る
癒しの例を挙げてみる事にした
「癒し?癒しって言うんだったら…。
そりゃ~、やっぱり温泉とかサウナとかさ
エステとかさ…、マッサージとか…?
ヘッドスパとかさ、そんな感じのイメージかな?」
『では…メリーが…、
魔力をお使いになり過ぎて。
お疲れになられている姫様の為に
癒しの温泉と、マッサージをご用意致しましょう』
「ねぇ…メリー…、もしかして…2本立て?」