第7章 消費コスト
美味しいお紅茶とお茶請けにと
卑猥棒の形をした…
味はとても美味しいクッキーを頂いて
優雅なティータイムの一時だったのだが…
はぁ…と
いろはがため息を漏らす様について
『如何なさいましたか?姫様…、もしや
私の淹れた紅茶が…不味かった…のですか?』
「ううん、違うよ。メリー、その逆…。
せっかくメリーが
美味しい紅茶…淹れてくれたのにさ。
この景色が…さ、素敵なお屋敷の
バラの綺麗なガゼボの下とか
そんなんだったら、
良いのになぁ~って思っただけ。
あ、でも…私が頑張ったら、
素敵なお庭のお屋敷も創れる様になるんだよね?」
『勿論にございます、姫様。
お屋敷などと仰らずに、
姫様の、お城もお創りになれますよ?
姫様、やる気になって頂けたのですね』
「そうだなぁ~、やる気はねぇ。
メリーが美味しいスコーンを
私の為に焼いてくれるとか、
チーズタルト作ってくれるって
言うんだったら、もっとやる気になって
頑張れちゃいそうな…気がするんだけどなぁ~」
そう言って勿体付ける様にして
いろはがちらっとメリーの
顔色を伺う様にながら言って来て
「って…言うのは…ダメ?やっぱり…」
いろはがやっぱり現金過ぎたかと
首を傾げながらメリーの方を見つつ
冗談だよ…と言いたげに誤魔化して
自分のその前の発言を撤回しようとする
ジッとこっちを見つめている
メリーとしばらく見つめ合ってしまって居て
「あの、ねぇ、メリー?」
何とか言って欲しいと言いたげに
痺れを切らせて
いろはがメリーを呼んだ