第7章 消費コスト
『そうでありましたら、姫様。私に
お命じになられましたら…よろしいのですよ…。
メリーは姫様…貴方の執事に御座いますよ?
例え…それが…、どんな願いであろうとも…、
貴方のお望みを…叶える事が…、メリーの…
私の…、至福の喜びに御座いますので。
何なりと御申しつけ…下さいませ。
では…改めまして…、創造の続きをして参りましょう』
「えっと、ねぇ、メリー、
次は何を…私は創ればいいの?」
『空をお創り頂きましたので、
今度は上ではなく下の方の…事に御座います。
姫様には、大地と海を
同時にご創造して頂きたく御座いまして…』
「大地と…海…か…、確かに
陸地が無いと…ダメだよね。空があっても
この黒い地面じゃ…アンバランスだもんね」
空はしっかりとした空が出来ているのに
自分の足元はデフォルトの黒い世界のままだから
どうにも違和感しかない世界になっている
やっぱり…自分の家?
お屋敷??を建てるにしても
お城を建てる?創るにしても
それを建てる土地がないとね
それに…メリーは執事だし
私の事を姫様と呼んでるから
お城がある方が…私のあの家で執事を
メリーにして頂くよりも”らしい”感じがする
「地面と言うか、大地があれば…
建物を建てたりとか置いたり?
とか…が出来るようになるの?」
『ええ、オブジェクトと言う物は
基本的に姫様にご創造をして頂いた
物の上にしか設置できませんので』
だからメリーは太陽と月を置く為に
私に空を創れと言って来たのかと
成程といろはは納得してしまったのだが