第7章 消費コスト
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気が付いたら…自分の部屋の
ベッドの上にいろはの身体はあって
ニコニコ顔のメリーが目の前に居て
いろははガバッと勢い良く
ベッドに横になって居た身体を起こした
「あれ?…こ、ここは…、私の部屋?
って、メリー何で居るの?あの2人は?」
『ああ、あのチュートリアル2でしたら、
シナリオはとっくに終了しておりますよ?
元にお戻りになられたのでありますよ、姫様。
どうでございましたか?姫様。
ご満足いただけましたでしょうか?
メリーの用意したシナリオは』
自分が用意したさっきの
チュートリアル 2 の感想を
メリーから求められてしまって
「ちょっと、メリー―ぃいっ、
何でッ、途中で増やすのぉおおっ!
咲川さんだけでいいし、十分だしっ。
そっ、そのっ、山本さんだけでも良かったの!
それぞれに…ちょっと、こう
ね?ほら、…タイプが違ってたし…ッ」
『ああ。一度にでは無くて…姫様は、
咲川、山本の双方それぞれと…個別での、
お楽しみがご希望と…。
分りました、では…また、メリーが
姫様のお好みに添えますように。
シナリオを考え直して置きます。
ですが、姫様…お喜び下さい。
魔力を蓄積できる上限が増えて…
魔法のステッキと姫様の
親和性が以前よりも増したようですよ?
お手に御座います魔法のステッキを
ご覧くださいませ、姫様』
そうメリーに言われて
いろはが自分の手にあるステッキを見ると
最初はかなりコンパクトな
手の平にジャストなサイズ感だったのに
ちょっと心持ち魔法少女のステッキの
棒状の持つ部分が長くなってる気がする
「本当だ…、長くなってる…。
これがステッキのレベルが
上がったって事なの?メリー」