第6章 チュートリアル2………**
ピンポ―――ン
玄関のインターフォンが鳴って
「はーい、はいはい。今行きます~」
いろはがそう言いながら玄関の方へ向うと
ドアモニターで外をの様子を確認する
ドアモニターの画面には 見慣れた
青と白のストライプの制服姿の
某運送会社の配達員の姿があって
『すいませーん、咲川急便です。
緋色いろは様宛に
密林様からのお荷物の配達に参りました』
「はい、すいません。
いつもありがとうございます。
今、ドアのチェーンを
外しますので…お待ちください…ッ」
ここはメリーのシナリオの中なので
この展開はメリーが用意した物なのだが
玄関のドアチェーンを外して
爽やかな笑顔が印象的な咲川男子から
密林からのお荷物を受け取ってサインをすると
ありがとうございますと…
受け取った荷物を持っていろはが
そのまま室内に下ろうとしたのを
『では、緋色いろは様。
配達致しました商品に破損等が無いか…
一緒にご確認を…お願いしたします』
そう配達員がこちらに言って来て
一瞬 いろはは面食らってしまった
え?咲川急便にそんなサービスとか
到着時の破損とか確認するって
そんな感じのシステムってあったっけ?
『ああ、すいません…緋色様
配送途中の破損事故等へのクレーム対策で、
今月から…そうさせて頂く様になったんです。
お客様と当社との信頼関係と
サービス向上の為に…ご協力をお願いします』
「あ…、はぁ、でしたら…お願いします」
こっちが断ったら
この配達に来てくれたお兄さんが
上の人に…文句とか言われても気の毒なので
その申し出に了承する事にした