第18章 特別なチュートリアル…**
あれ…?そう言えば…このベッドだったら
ベッドの固定衣裳の
あのナイトドレスになるんじゃ…
『ご衣裳としての優先度が、
メイド服の方が…
上だと言うだけの事に御座います。
今は…この壁紙の効果で、優先度を
その夜着が上になる様にしてありますので。
これでより…姫様は…
チュートリアルのご気分になるかと』
部屋に置かれている
アンティーク調の蓄音機からは
ムードのある…音楽が流れて来て
ーチュートリアル…を開始致しますー
そう聞き憶えのある…アナウンスが流れて来て
メリーが自動音声で…
いつものアナウンスを
用意してくれた様だった
メリーが…あの時の…
チュートリアルを再現して来て
こっちが…シナリオじゃないから…
緊張してしまっていたのに気付いて
チュートリアルのシナリオを
再現してくれている様で
メリーの…気遣い…に…
申し訳ない気持ちになりつつも
私が…いつものシナリオの様に…
気負いしなくていい様に
してくれてる…んだな…って
『姫様は…今は…魔力を
使い過ぎておいでにあられますので、
どうか…そのまま…
お身体を楽にして…メリーにお委ね下さい』