第18章 特別なチュートリアル…**
『姫様…、でしたら…私に
…いい考えが…御座います…』
ギシッと…ベッドが
メリーが移動した事で音を立てて
メリーがあのいつもの本の形のタブレットで
何やら…設定を弄っている様で
地下神殿の古びた感じの…石造りの…部屋から
見覚えのある…
どこかのお屋敷かお城の一室になる
「メリー…ッ、この部屋…って…」
『ええ、憶えておられますでしょうか?姫様。
こちらは…そちらの魔法のステッキへの
魔力補充方法を私が姫様に手解きを致しました。
チュートリアルの間に…御座います』
首を動かして周囲の状況を
いろはが確認して見ると
確かに…あの時
メリーからチュートリアルを受けた
チュートリアルの間の様だった
立派な家具が配置されていて
赤い上等な絨毯が床に敷かれている
そして…あの…私がメリーに
チュートリアルを受けた…
アシンメトリーの赤いソファが…あるのが見えて
『こう致しましたら、
より…らしく…なるかと…』
そう言ってパチンとメリーが指を鳴らすと
ジャッとカーテンに身体が覆われて
一瞬にして私の身体はさっきのメイド服から
チュートリアルの時に着ていた
透け透けの夜着になって居て
メリーがフィッティングルームを使って
私の服をメイド服から透け透けの夜着に
着替えさせていた様だった