第17章 世界の中心に魔力を注ぐ
その…肉の壁はふわふわで柔らかく…
巨大マシュマロの上…に
居る様な感じなのだが
肉じゃ無ければ 快適な空間な気がする
しかし…兎に角…肉肉しい…のだ…
真っ暗なのかと思ったら…ぼんやりと…
その肉の壁は薄っすらと発光していて…
この…今…居る場所から…奥に進んだ場所から
その…心音の様な音の本体がある様だった
身体を肉肉しい
巨大マシュマロに沈みこませながら
いろはは…その中を移動して行くと…
ちょっとさっきの場所よりも
…開けた場所に出て来て
1メートル…ぐらいの…大きさの…
巨大な水晶玉…の様な石が…
その空間に浮かんでいるのが見えた
「あったっ!あれだ…コアストーン…」
その…透明な大きな石の中に…
その…心音の様な音と
連動して光っている…赤い所が見えて
魔法のステッキの魔鉱石と同じ
赤いハートの形をした石が
その中で…光って居るのが見えた
心臓が拍動する音に合わせて光るその石に
自分のステッキの魔鉱石を近付けると
こっちのハートの石と
あっちのハートの石が…光る…リズムが
段々と…同調して行くのが…
音と光で…感じ取る事が出来て
完全に…同調して 重なったその瞬間