第5章 次の日…の朝
『もしや…と思って、
お尋ねを致しますが…。姫様はこちらを…
そのままお使いになられましたか?』
「ええっ?見ただけでそんな事…分かるの?
いや、…それの使い道はそこなんだけど…ッ」
『ああ、姫様…、恐らくですが。
原因はそちらにありましょうね。それでは…
十分な魔力がこちらに供給されません。
この世界は…イマジネーションの力が原動力、
起源になる世界ですので。
こちらをご使用になられます際には、
そのイマジネーションと共にこちらを
ご使用頂きませんと…』
そうメリーがいろはに
ステッキが戻らない原因を伝えて来るが
「でもっ、昨日の…チュートリアルには…
そんな話…無かったよ?聞いてない…しッ。
そんな…えっちな…妄想をしながら
しないとダメとかって聞いてないよ?」
昨日のチュートリアルにも
メリーからの説明にも
そんな注意点は無かったと
いろはがメリーに訴える様に言って来て
『自慰に妄想はつきもの…
なのではありませんか?
ご自身を慰められる際には、
世の女性はイケメンに
甘い台詞を耳元で囁かれながら、
股間を濡らし、快楽を求め貪る物。
時には甘く優しく、
またある時には本能のままに激しく、
ある時には、無理やりに近く強引に…等々を
想像しながら、
ご自身を慰められるのだと…ばかり…に…』
むうううぅとメリーのその言葉に
いろはが口を尖らせていて
自分が過去に自慰行為をした時に
そんな妄想をした事があるのを
思い出してしまって居たが
『しかし…、ここは…
イマジネーションが
具現化する世界にありますよ?
この世界での、姫様のイマジネーションは、
現実になるのです。まぁ…あくまでも
この世界の中に限って…では御座いますが』