第5章 次の日…の朝
ゴゴゴゴゴ…っと
腕組みをして仁王立ちをしている
メリーから只ならぬ圧を感じるのは
私の気のせいではなくて…
「違っ、ちゃんと…したからっ!
ちゃんとしたもんっ、
嘘じゃないんだってばっ。
これ…を使ってひとりでしたのッ。
本当なんだってば。
でも…、全然、この形状のままで
元に…戻らないんだってば…っ」
いろははメリーのその言葉に
自分はちゃんと課題を終わらせたと主張して
メリーはいろはの手の魔法のステッキが
オモチャの姿のままである事に
その端正な顔を歪めて 怪訝そうな顔をする
『姫様…、その、お手の
魔法のステッキを…こちらに…』
さっきまで下着の上からではあったが
自分のアソコに押し付けて使用したオモチャを
見せる事に…いろはは抵抗があったのだが
メリーのその目が…見せないと
許してはくれなさそうだったので
メリーの方にそれを差し出しながら
いろははメリーの姿を見て居られなくなって
自分の視線を地面に落として逸らした
身体毎メリーから視線を逸らして居るが
メリーがまじまじと隅から隅まで
ステッキをチェックしてるのは
その気配から…こっちも感じ取れるから
……思春期になって…自分の部屋のゴミ箱の
使用済みのティッシュを
部屋の掃除と称して母親に確認される
男の子は…こんな気分なのか…と思いながらに
メリーのチェックが終わるのを
居た堪れない気持ちで…
いろはが待っていると
メリーが何かに気が付いた様で