第16章 行くべき場所へ……
ぎゅうう…とメリーから視線を逸らせて…
メリーの服をいろはが握りしめると
「だから…あんな事…言った…の?
メリーが…その…、
魔力の補充を…手伝ってくれるって」
シナリオを経験するのに白の世界に行っても
あっちの世界で感じまくってイキまくっても…
私から…分泌される…魔力を含んでいる体液は…
あっちでビシャビシャになってたとしても
こっちでは…いつも…身体は綺麗なままだから
「でも…ッ、だったら…私が。
…自分で、その、
ひとりでしても…良いんじゃ…」
愛液を採取するってだけなら…
ひとりえっちしたって…濡れるだろうし…
あの…ちっちゃい…1センチほどのスライムに
吸わせる位の愛液が…あれば…良いんだろうし…
『あの…姫様…、前に…おひとりで、
魔力の補充をなさった時の事を
姫様は…憶えておいでで?』
「憶えてるに決まってるしッ、
月のオブジェクトを
世界に設置しに行ってる間に、
ひとりで…魔力の補充をして置けって
言われた…あの時の事でしょ?
あの時…ちゃんとイッたのに
…全然…って、もしかして…」
『ええ、ですから…姫様は…
お1人でなさるのであれば
十分な魔力が…発生しない…
恐れが御座いますので…。
そうでありましたら、メリーが…
あのチュートリアルの様に
姫様のお手伝いを…致しましょうかと…
お話をしているので御座います』