第16章 行くべき場所へ……
メリーがそのガラスの部分を押さえてくれて
こちらにその中に入る様にと…言われたのだが
『しばらく…、
窮屈ではありますが…ご辛抱頂いて…も?』
やっぱり…そうなる…のかと…思ってたけど
メリーも…一緒に乗り込んで来るから
常に壁ドン状態の…密着度…で…
この世界の核を…目指す事になりそうだ…
いや…お互いの身体が密着し過ぎない様に…
壁ドンしてくれてるん…だろうけど…
どんな地下世界が見えるのかと…思ったら
見えているのは…ごつごつとした
岩とか土とかの地層…ではなくて
私とメリーが乗って居るエレベーターの周囲は
七色の…色が変わる
光のトンネルの中で囲まれていて
その七色の…
色が移り変わっていくトンネルの中を
高速で移動してる…と言う事は分る
「凄い……なにこれ?
光のトンネル、綺麗…ッ」
『いえ、姫様。こちらは光のトンネルの様に
我々の目には見えておりますが。
これは…、高速…の
ワープ魔法の化学式であります。
本来でありましたら、移動の魔法は
横軸移動が基本になりますが…、
こちらはそれを応用して縦軸へ移動しておりまして。
数千キロの…地下の核までの距離を…
移動魔法を繰り返して連続使用しながら…、
僅か30分程度で世界の中心まで到達致します』