第15章 執事の建前と嫉妬と焦燥
え…っと…それ…もしかして…
あの得体の知れないの…に
ぱっくりと食べられちゃうとか?
そんな…感じの…じゃない…の…??
あれがあんぐり大きな口を開けて
セトはねぇ人を丸飲みするんだよ~って
隣で凄い満面の笑顔で
叶人さんが言っても信じられそうだもん
あれならしそう感がやばいもん
絶対…食われてるよ…アレに
…そのお姫様達…ッ
いろはは内心そう考えていたのだが
『私の…知っている…執事…に、
イレギュラーに印を付けられた…姫様の
執事をしている…執事が居ります……ので。
そちらの…執事に…、話を聞ける様に
私の方から、コンタクトを取ってみましょう。
で…今、優先させるべき…事は…にありますが…。
その…イレギュラーに残された印を…。
少しでも…中和する…事…にありますね…』
30から…カウントダウンされる
死の宣告の様な呪い…みたいだけど…ッ
ミナトさんが…重ねた術のお陰で…
効果が大分薄れているのだそうで…
今の効力だと…45日以上の…
効果の発動までの期間があるのだそうだ…
いや…それでも…半月ほど…の
猶予が出来たって言うだけだけみたいだけど