第15章 執事の建前と嫉妬と焦燥
『あちこちの姫様の世界で…それはさながら
ディスマンの様に、目撃されている、
イレギュラーなのですが、イレギュラーの姿は
一定ではないのですが、そのイレギュラーが
絶対に連れているのが…その…
得体のしれない物に御座います。
その姿は…猫の人形の様な…何か、
……と言うのは共通しているのでありますが』
得体の知れない物コラボじゃん…っと
いろはは内心思ってしまって居たのだが
確かに…あれは…最初は部屋に無かったのに
いつの間にかソファの所にあった?居た…し
居た…だけじゃなくて …紅茶…飲んでたし…
いや飲んでか…も謎だし…分からないんだけど
さっきの叶人さんが…
どれだけ…本当の事…言ってるのか謎だけど…
セト…目当ての…お客さんも居るって言ってたし
そのお客さんがセトと何をしてるのかも
私には謎過ぎるし…
謎めいた そもそも猫なのかも謎だし
抱き枕なのかぬいぐるみなのか
平たいクッションなのかも謎めいた謎しかない存在
『そして…イレギュラーに
印をつけられた姫様は…。
その…印をつけられた日から…30日後に。
姿を…消すのだと…言われていますが…。
それも…あくまでも…噂にしか…ありません…。
あくまでも…真実が分からなさ過ぎて…。
噂に噂が塗り重ねられて
一人歩きしている物でして…』