第5章 次の日…の朝
いろはが…自分の手に握っている
魔法のステッキは…来た時は…
あの魔法少女の方になっていたのに
私が空を造るのに魔力を使ったから…
今は…魔法のステッキは
あの…大人のオモチャの方の姿になっていて
メリーが言うのには ステッキが
こっちの姿に戻るのは
魔力の補充を
ステッキが希望している時なのだそうだ
このステッキにも…
レベルの様な物が存在していて
今はこの棒状の短いステッキの様な
シンプルな形状をしているが
レベルが上がれば…
別の形状になる事が出来るらしく
見た目的にも進化するらしいけど
その…魔法少女の杖の形態も…
大人のオモチャの形態も…
変幻自在になるらしいので
私にこのオモチャの形状の
魔法のステッキとの
親和性を…使用する事で…
高めていく…必要がある…のだそうだ…
…――と言う話は…
あの座学の中で…
メリーから聞いた話の受け売りで
はぁ…っと…いろははため息を付いて
メリーがここに戻るまでに…これを…本来の姿に
しておかないと…どんなお叱りを受けるか…
昨日の夜の様な…事を…
メリーにされてしまうかも…と
そんな事を…想像してしまって
慌ててその考えをブンブンと
いろはが首を左右に振ってかき消す