第15章 執事の建前と嫉妬と焦燥
余りにも…メリーから普段感じない様な
鋭い視線を…向けられてしまって居て
その口調もかなりいつも以上に
嫌味が込めてあって 突き刺さって来るし
今回はあの変な警告音とかも無かったし
最後は気絶しちゃって…知らない間に
シナリオは終了してて
こっちに戻って来てたみたいだけど…
あの感じだと…いつも通りに
シナリオは…ちゃんと終了してた
…と思うんだけど…なぁ~
それに…ステッキだって…
ちゃんと魔力の補充が完了して
ちゃんと魔法少女のステッキの方に戻ってるし
また本体が 発光して
キラキラした感じにはなってるけど
メリーにこんな風に
追及される様な 疚しい事は…何もないはず…だ
いや…だって 元からこの世界のそれが
疚しい事をして魔力を補充するって設定だしね
じゃあ…だったら…
メリーはどうして…
不機嫌を通り越して 怒ってるみたいな
そんな…表情は変わってないけど
…オーラが 全開で出てるの?
笑顔は笑顔なんだけどさ
全然目が笑ってないし
…額と眉間の皺がヤバいんだけど…?
メリーの不機嫌の理由がいろはには分からず
ただただ いろはは
そのメリーの急変した態度に
どうしたらいいのかと困惑してしまっていた