第15章 執事の建前と嫉妬と焦燥
昨日のあのトラブルで…運営側が
システムエラーを…改善したのか…??
メリーがその光景を目にしながら
色々と考え事をしている内に
その…まばゆい光が…徐々に収まって来て
デイベッドの上に…ゆっくりと…
姫様のお身体が降りて来て
ベッドの上にお身体が収まる頃には
その光は収まって何事もない感じになって居た
すぅ…すぅ…と姫様は
規則正しい寝息を立てておいでで
そのお顔は穏やかなお顔をされていて
お顔の色も血色が良く
頬は…ほのかに赤味がさしていて
その…御変わりのない 姫様のご様子に
メリーはホッと…自分の胸を撫で降ろした
「……うぅ、…ん…ッ」
長いまつげの付いた
いろは様の瞼が
ゆっくりと開いて
まだその余韻がお身体に残っているのか
ぼんやりとしたお顔で姫様が
不思議そうにして こちらを見上げていた
「ん…ぁ、…メリーだぁ…。
んん~、メリィ、おはよぉ~…」
『お帰りなさいませ、姫様。
シナリオの方は、如何に御座いましたか?
ミナト様のご無事は、
ご確認できましたでしょうか?』
こちらがその名前を出すと
それまでぼんやりとした顔をされていた
姫様がハッと何かを思い出した様な顔をされて
その顔を真っ赤に染め上げてしまって
赤くなってしまっている顔を
隠す様にして両方の手で押さえていた