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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第14章 貴方だけの特別なショートコース……***



そのぼんやりとした光を

いろはな眺めながら

これの贈り主を…尋ねようかと思って

そうして何になるのかと…瞬時に気が付いて

その問を口にするだけ…無意味だと気付いた


嘘をつかれても

本当の事を言われても…

少なからず多からずに…関わらず

彼のその言葉に対して


嫉妬に似た感情を感じるだけだろうから


『どうしたの?
まだ…そこで立ってるつもり?
いろはちゃん、そのまま、
その上に…座ってくれる?』


ミナトに座る様に促されて

あの…マットレスの上に座ると


視線の高さに鏡が入るから

自分の姿が…3面の鏡に映るし

自分の後ろでパーテンションを閉めていた

ミナトの姿も鏡で見る事が出来て


鏡をそのまま…いろはが見ていると

ミナトがマットレスの端に
腰を降ろすのが鏡の中に見えて


ここに居るのは私とミナトさんだけなのに…

鏡が…見てるような…そんな感じがしてしまって


自分の身体を覆って居たバスタオルで

身体を隠す様に無意識に押し付けてしまって居た


『周りが鏡だらけで、
見られてるみたいな感じがしちゃって
恥ずかしいの?いろはちゃん…』


ミナトの言葉に

鏡の中に目を向ければ…

3方向のそれぞれの鏡の像が

別の鏡に3面鏡の様に映り込むから…


いつもは自分の目からは…見えない様な

そんな角度の自分の姿も見えてしまって居て


その光景は…言わば…非日常で…

未知の経験…にも近い様な感覚で


その…自分すらも知らない自分の姿は…

彼の目から見た… 自分の姿…なのかなって


そんな事をぼんやりと

鏡を見てる様で見てない様に位に見ながら

いろはは考えていた






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