第14章 貴方だけの特別なショートコース……***
「…んっ、はぁ、何っ…?
んんっ、身体ッ、が、…熱い…ッ」
『熱いの?じゃあ…服…脱いじゃう?
いろはちゃんは…そのままでいいよ…?
僕が…お手伝いしてあげるね?
服、ぬぎぬぎするんでしょ?』
まるで小さな子供に言う様にして
優しい声が上から降って来る
自分が着ている
ブラウスのボタンが外されて…
『は~い、ぬぎぬぎ…ね。
どう?これで身体が熱いの、マシになった?』
自分のブラウスの前が開かれて
ブラが曝け出されて
そうされてる自分の姿が…ぼんやりとした
自分の視界には映っていて
自分が今されている事が
ちゃんと目には見えていて
服を脱がされてるって頭では理解してるのに
そんな事をしなくていいって
お断りしないと…ダメなのに
どうにも…今の現実の現実味がなくて
夢でも見てるみたいになっていて
叶人を否定する言葉を
いろはは口から紡げないで居た
ふわふわとした感じがして…頭がぼんやりしてて
スルッと身体を撫でて来る その叶人の手が
ちょっとひんやりと冷たくて
熱く火照った身体には
その冷たさが
心地いいって感じてしまっていた
「ん…、冷た…ッ」
『ふふ、冷たい?
僕の手が、冷たいんじゃなくて
いろはちゃんの、身体が…
凄く、熱くなってるんだよ?』