第14章 貴方だけの特別なショートコース……***
『ほら、大丈夫?いろはちゃん、
紅茶…零れちゃう所だったね』
「あ、はい…すいません…。
何だか…眩暈が…してしまって…」
『大丈夫…?いろはちゃん…。
大丈夫じゃなさそうだね、顔色…悪いよ?
ミナトが…戻って来るまでの間…、
ここで…横になって少し休んだら?』
その…囁いて来る声に…
何故か…逆らえなくて
ふわふわとした…浮遊感みたいなのと
現実がどこか…現実味が無くて…
夢の中…にでも居る様な
現実なのに霞が掛かってて
リアリティに欠けるような…そんな感じで
例えるなら…お酒に酔ってる時…みたいだな…
何だか…ふわふわして…気持ちいい…な…
それに…凄く…
この人の声が…心地いい
声を聞いてると…ふわふわして…
気持ちがいい…感じがするのを
いろはは感じて居たのだったが
『僕が…膝…貸してあげるからさ…。
僕の膝、枕にして…良いよ?いい子いい子…』
「はい。すいませ…ん、ちょっとだけ…
収まるまで…横にならせて…頂き…ま…す…ッ」
……とまぁ そこまで…は憶えている
それから…私…どうして…た…っけ…?
お酒…沢山飲んだ時…みたいに…
頭が…何だか ふわふわする
それに…身体が…熱い…し…
飲んだのは…紅茶…なのに…何で…
強いお酒…でも…
飲んだ後…みたいになってるんだろ…?
どうして……??