第14章 貴方だけの特別なショートコース……***
その前にも…叶人が
私にそうしたのと同じ様に
おままごとサイズの
少し小さいサイズのティーカップを置いて
『はい、どーぞ、こっちはセトの分ね』
「あっ、すいませんっ、お紅茶…頂きます…。
と…この猫ちゃんはセトと言うのですか?」
ふふふふと叶人が
いろはの言葉に笑顔になって
『セトはねぇ、
…ただの猫じゃないんだよ…?
セトは、僕のパートナーだから
お仕事する時も、
僕といつも一緒なんだよ~』
「そうなんですね…、
お仕事の時も一緒なんですね…。
そんな時も一緒なんて、
お二人は仲好さんなんですね」
『そうだよ?僕とセトはね
いつも一緒なんだぁ~。
でもね、お姫様達の中には。
僕じゃなくて、セトがね。
目当てのお客さんも居るからね~』
そう言ってニコニコと
笑顔をこちらに叶人が向けて来て
そう言うキャラ設定なのかな…?
猫の巨大なぬいぐるみを抱いたままで
この人は…セラピストの仕事をしてるのかな?
一瞬 いろはがセトを叶人が抱っこしながら
施術を叶人がしてる所を
想像してしようとして想像が出来なくて
それもセト目当てって…どういう事?
この猫に癒されに来るって事??
この猫の抱き枕でお昼寝するとか…??
それともこの猫を後ろから
二人羽織みたいにしてするってこと?
あれこれと想像してみるが
やっぱりどうにも無理がある