第14章 貴方だけの特別なショートコース……***
いろはが…マットレスを見ながら
あのマットレスの上で自分が
施術を受けているのを想像してしまって
自分で想像して自分でどきどきとしてしまって
こんな事を考えてる場合じゃないと
その考えを自分の頭から追い払うと
頭をリセットして
もう一度 マットレスが
設置されている辺りに目を向ける
お洒落な…ハート型のベッドライトが
そのマットレスの頭元には置いてあって
エステの施術室とアジアンテイストの
ラブホテルを足して2で割った様な…
そんなイメージがする…お部屋…だけど…
あのハート型の可愛いベッドライトは
ミナトさんの趣味なのかな…?
それとも…常連さんがプレゼントした物とか?
そんな事を勝手に想像してしまっては
チリチリと胸の辺りが小さく焦げるような
そんな感覚をいろはは感じて居た
今は奥を仕切る アジアンテイストな
パーテーションが全開に開かれてるから
そのパーテンションの奥にある
施術する為の場所が丸見えになってるけど
あの パーテーションで室内を区切れば…
こっち側の 入り口側に
設置されているシャワーブースと
その向かい側の今私が座っている
ソファーセットはあっち側からは
気にならないだろうし
それこそ 狭い空間にマットレスだけある
プライベートなミナトさんとふたりっきりを
満喫出来る為の空間になる