第14章 貴方だけの特別なショートコース……***
『では…、こちらが…
ミナトの専用の施術室になりますので。
ミナトがお戻りになるまで、
中でお掛けになってお待ちください』
「あ、はい、わかりました。
そうさせて頂きます」
そう言って ボーイに案内されたのは…
アロマの香りがする…
エステの施術室みたいな個室で
普段ミナトさんがお店で
施術する時に使用している
ミナトさん専用の施術室の様だった
普通のエステの施術室と違う点は
部屋の中央にあるのが施術用の
エステサロンとかマッサージとかにある
あのベッドが置いて無くて
あのエステとかマッサージのあのベッドは
エステベッドとかマッサージベッドとかって
そのまんまの名前だったりするのだが
そのベッドがあるべき場所に無い
その代わりに
フローリングのベッドがあるべき位置に
マットレスだけが
センターラグを敷いた上に置かれて居て
マットレスにはシーツが掛かっているが
そのシーツの上から
茶色の大判のバスタオルで包まれている
後…普通のエステの個室と違う所は
部屋の一番奥にあるその施術の為のマットレスを
ぐるっと取り囲む様に3方向の壁に
大きな鏡が設置してあって
ベッドの上に寝ころべば どの鏡を見ても
施術中の様子を鏡に映してみる事が出来そうだ
見ないで置こうと思って居ても
ついちらちらとそのマットのある方を
いろはは見てしまって居た