第1章 きっかけと言う名の始まりの夜
「何がお前は…、
エロい声も殆ど出さないしだぁ~。
誰かさんのが、微妙に私の
いい場所に届いてないだけだし…?
何が…、お前は…
いつも同じ反応しか返さないだ、
ふざけてんのは、そっちだろつーのっ、
お前が同じ事しかしないからだろ?
毎回毎回ッ、同じ事されてれば、
そりゃ、こっちだって
同じ反応なるに決まってんじゃん。
こっちが…さ、何か提案したって、
え~そんなの、普通しないよ~っだ」
そこまで一気にいろはが言うと
ぐいっとまたお酒を煽る様に
ゴクゴクと水を飲む様に流し込んで
「普通…じゃないって、何?」
あの時の自分が…当時の彼の
男性としてのプライドを
気を遣って守ってあげたと言うのに…
何も知らずに好き勝手…言ってくれちゃってさ
お酒の所為で…随分と…
自分の心の中の声まで…
素が駄々洩れてしまって居るが
正直…歴代の彼氏…の中でも…
その男とは…えっちに関しては…
一番…合わなかった気がする…
その…サイズ的な問題だとか
角度的な問題だとか…
お時間的な…辺りだとか…
微妙に…ピンポイントで外して来るし
そこじゃない…感が…凄かった…