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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第1章 きっかけと言う名の始まりの夜



玄関から部屋の中に入ると

部屋の電気を付けた


リビング…とは言っても

キッチンもリビングもベッドルームも

ワンルームなのだから一緒なのだけれども


テーブルの上に買ったアルコール類を並べて

拭き取りタイプのメイク落としで
メイクを落としながら

プシュと…缶を空けて 
ぐいっと中身を流し込む様にして…
一気にアルコール度数9%の
最初の1缶を飲み干すと

トンッ…と空になった缶をテーブルの上に
勢い良く音を立てながら置いて

「はぁ~、染みるぅ~。
…一人で飲んでも美味いもんは美味い」

ゴミ箱に使い終わった拭き取りシートを捨てて

新しいお酒の缶を空けて

ぐいーーーっとこれも一気に煽った

2缶目も…空にして

一度 いろはが立ちあがると
キッチンの冷蔵庫から
酒の肴になりそうな物を物色して

冷蔵庫に入っていたチーズを持って
テーブルの所へと戻る

一気にアルコール度数の高いお酒を
煽って飲んだ上にウロウロとして
酔いが一気に回って来たみたいで


最後に付き合っていた彼に

言われた言葉の数々を

思い出そうとしていないのに


いろはは勝手に思い出してしまって居た


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