第14章 貴方だけの特別なショートコース……***
そう言いながら くすくすくすと笑う声がして
その笑って居る声は 無邪気な感じで
この状況を楽しんでるのは…
カーテンを隔てていてその顔は見えないが
いろはにも…感じ取る事が出来るし
楽しそうにしててカーテンの向こうの人は
確かに 声を出して笑ってるのに…
なんか…妙な重圧と言うか
存在感と言うか…プレッシャーを感じる…
それに…妙だな…と思ってしまって居た
ここは淫魔のマッサージ店なのだから
そう言う彼だって淫魔のお仲間のはずなのに…
まるで…自分は淫魔ではないから
淫魔なんてそんなもんでしょ?って
いい加減な憶測で
淫魔を見下して話してる様な
そんな言い方をしていて
違和感をいろはは憶えた
『そうは…言うが、叶人(かなと)、
今…ミナトが居る場所から
店まで戻って来る時間が…あるんだぞ?
ミナトの空きが90分と言うが、
実質90分は取れないだろう?』
『ミナトは…OKだってさ、
LINEで返事来たよ?
休憩なしで、いいってさ~、どうする~?
ミナトも…いろはちゃんと、
会いたいってさ。良かったね。
だったらぁ~。ミナトが戻るまで、
僕がヘルプに入るのはどう?
それなら、オーナーも文句ないよね?
そうすれば、今からだったら
90分のコースが成り立つから
オーナーだって、
文句ないよね?でしょ?無いよね?』