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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第14章 貴方だけの特別なショートコース……***



そう申し訳なさそうに

淫魔のお兄様が今日はミナトには

空いている時間が無いのだと伝えて来て

その為に 今日はここに私は来たので

今日はそれが難しいのであれば

また日を改めさせて貰おうかとか

いろはがあれこれと考えて思案していると


『い~けないんだ、いけないんだ~。
ねぇ~、あのさぁ、ちょっとオーナー?
それ本気で言ってる?可愛いお姫様がさ、
折角、お店までさ、
ミナトに会いに来てくれてるって言うのに。
お姫様に対してさぁ、
そんな意地悪言っちゃダメだよ~。
そんなの良くない、良くない、良くないよ~?
こっちのさ、事務所のスケジュール表だったら、
今のお客さんと次のお客さんまでにぃ~、
ミナトの時間、1時間半あるってなってるし。
だったらさ、その時間に…裏メニュー
してあげたらいいんじゃないの?ね?
だって、僕が
良いって言ってるんだよ?良いよね?』


カウンターの後ろのカーテンの向こうから

淫魔のお兄様とは別の声が聞こえて来て


穏やかな響きのある声は

声だけ聞いて居れば 20代前半位な感じで


コツコツと足音がこちらに向かって

カーテンの向こう側から

その声の主がこちらの方へ

近付いて来るのが音で分かる



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