第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
『ああ。大事な事をうっかりと、
忘れる所にございました…。
昨日、姫様がハートを贈られました
姫様から。お礼としてサブシナリオへの
特別な招待状が届いておりますよ?』
「え?それ…ッ、本当?
みっ、ミナトさんッ…
あれから、大丈夫…だったのかな…?」
『特に…シナリオやデータに”バグ”は
発生して居ないと言うお返事でしたので、
今の所は…そのミナトと言う
人物のオブジェクトには問題はない様ですね。
しかし…アレルギー症状には、
アナフィラキシーショックと
呼ばれます、即時型の
重篤な症状を呈する場合と、
遅延型と言いまして、緩やかな症状を
時差が生じてから起こす物がございますので…』
メリーが懐から金色の懐中時計を取り出して
時間を確認すると スッとそれを戻した
あくまでも…それは…
今は何ともないと言うだけで
まだ完璧に何ともないとは言えない…って事を
メリーはちょっと遠回しに言って来て
シナリオの強制終了はそれ程に
イレギュラーな出来事…で深刻な事態だと
メリーは捉えていると言う事だから
当然…メリーは…
私に質問攻めにはしては来ないけど
私の方の経過観察…も…何も言わないけど
引き続いて行ってる…と言う事なのかも…
良いのか悪いのか
私には何の自覚症状の1つも
自覚して 感じてないのだけども