第5章 次の日…の朝
どうしてだろう…
いろはは考えていた
私は確かに…昨日
ソファでアプリを起動して
ソファで横になって居たはずなのに…
自分の身体は 何故かソファの上ではなく
自分の部屋のベッドの上にあって
まるで昨日の出来事なんて
まるで 全てが嘘か何かの様だ…
チュンチュンチュン…っと
窓の外からは小鳥がさえずる声が聞こえていて
カーテンの向こうからは朝日が差し込んでいる
爽やかな朝の光景…の
テンプレートの様な朝だった
「まぁ、何て…爽やかな朝…。
それに…何だか…身体も軽いし、
お肌の調子も…何だか
いいみたい……なんでだろ?」
ゴトン…っと何かがベッドから落ちて音がして
そろ…っとその音の元をいろはが確かめると
あれだ…ッ お姫様のステッキ…
恐る恐る…落ちてしまったお姫様のステッキを
いろはが自分の手で拾い上げた
そぉっと いろはが自分の鼻を
ステッキに近付けて匂いを確かめるが
私の愛液の匂い…が…する事も無くて
無臭に近く…ゴム臭い様な不快な匂いもしない
もしかしたら 全部…
これを買ったから見た…夢…なのかな…なんて
だって私は…これを使った後…に
洗ったりした憶えは無い…のだから…と
自分に都合のいい想像をしてみる