第4章 チュートリアル……*
再び…いろはが絶頂に達したのを…
メリーがその目で確認をすると
満足そうに頷いているのが
知らぬ間に浮かんでいた涙で
滲んだ視界に映って
スッと…そのステッキをそこから離して
快楽地獄から私は解放された…様だった
『どうでしたか?
ステッキの…魔力の回復法は…
ご理解いただけましたか?姫様…』
実績を解除…致しました…と言う
アナウンスが…
またどこかからか聞こえて来て
「は…ぁ、は、…ぅ、んっ、はぁ、
実績…解除…される…の…。これ…?」
と言うか…
実績のシステムとか…あったの?これ…
ニコッと目の前のメリーが…
満面の笑みになって
『それでは、姫様。
本日は…ここまでに致しましょう。
確か、明日は…お休み…でしたね…。
ご予定も…ありませんのでしたら…。
具体的な…魔法の実践を重ねて行きましょう。
本日は…、お疲れ様でした。姫様。
どうぞ…そのまま…、
お疲れにありましょうから、
ごゆっくりと…お休み…下さいませ…』
メリーの言葉は…薄れていく意識の中で
朧気にしか…記憶して無かったけど…
メリー…今…
明日も…魔法の練習するって…言ってた?
あれ?…でも…
魔法使うって事は…だよ?
それって… 当然…
その使った魔法を…回復させるって事だよね?
いろはの意識はそこでぱったりと途切れた