第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
「へ?見られるの?夜の姿」
ゴソゴソとメリーが自分の懐を弄っていて
何やらまた執事の
便利アイテムを出そうとしているようだが
もう…あれこれと出てき過ぎて
メリーは某ネコ型ロボット
みたいに…思えて来たな
メリーが自分の懐の
どこにそれが入って居たのかと
いろはが聞きたくなるようなサイズの
赤と青の色の砂が入った砂時計を出して来て
今は赤の砂が上で下に落ちた砂が
赤い色をしていたはずなのに
真ん中の括れた部分から落ちるて
下側の空間に入ったら 青い砂に変わっていて
メリーがその赤い砂が上になっている砂時計を
くるっと上下逆さまにすると
さっきまで空には太陽が昇っていたのに
今は月が頭上に昇っていて
ぼんやりと…池が 蓮の花のもつ魔力で
幻想的に光る夜の光景が広がって居て
「メリィイイ!見て見てッ。
凄いよ?見た?見てる?凄いね。
綺麗…、水の中に沈んでる
つぼみもほのかに光ってる…んだね。
凄い…綺麗…、水の中が照らされてて」
『ええ、とても美しい光景に御座いますね姫様』
しばらくメリーとその幻想的な光景を
綺麗だな~って思いながら眺めてたんだけど
ふと…これって
なんかデートみたいだなとかって
そんな風に思えてしまって居て
いや…まぁ…考え過ぎか…