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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第13章 メイド服を着た姫様と世界樹



その後をメリーから
離れすぎない様にしながら
いろはが追いかけて歩いて行って

メリーはあの如何にも執事って言う
燕尾服??の様な恰好をしているのだが

こんなダンジョンの様な
高低差のある地形には
不向きな服装をしているのに 

それを物ともしない様子で 
その段差すらもスマートな所作で
メリーが乗り越えながら進んで行く

この世界に執事に求められる資質って

良くあるロールプレイングゲームの

勇者様の資質よりも 純粋に必要な能力が

多種多様多岐に渡る様な気がするな…

しばらくラスダンの様な
雰囲気すら醸し出している
世界の重心の中心を進むと

大きな池の中に朽ち果てた神殿が

半分だけ顔を覗かせている場所へ出た


その池には…

大型の蓮の花が咲き誇っていて

蓮の花の香りが一帯を包み込まれている


その池の奥にはそこまで大きな滝ではないが

幅の広い滝が 白い糸を引きながら落ちていて

その滝の水の一部が…

崩れた女神像に掛かっていて

水の流れが邪魔をして

その女神像の全容を目にする事は叶わないが

かつては この神殿には

女神像が祀られて居て

この滝を背にする様にして

立っていたのかなとか

そんな古代の崇拝の対象を思い浮かべながら

まぁこれはテスクチャに
セットになってる女神像だから

この世界の実際の宗教とかって言うのは

まだ人類が誕生してないんだから

存在してないもんね…


なんてことを…いろはは考えていた



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