第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
靴から羽が生えている様になって
その靴から生えた小さな羽が
こっちは何もしてないのに
パタパタと小さく羽ばたくのが見える
「メリィイイッ、羽、羽がっ、
パタパタってしてるぅうう」
『これは、羽で御座いますから。姫様。
羽が羽ばたくのは当然にございますよ。
では、姫様…。そちら側の、
反対側のおみ足もこちらに』
そう言ってメリーが今度は
まだ羽を装着してない方の
足をいろはに乗せる様にと促して来て
「こっちね…、これでいい?」
『ええ。それでは
おみ足を失礼致します…姫様』
そう言って反対側の対になる位置に
同じ様に天使の羽のワッペンを装着する
「ねぇねぇ、メリー。
エルメスの靴じゃない?これっ」
ファイナルファンタジーのシリーズに
エルメスの靴って言うアクセサリーがあるけど
エルメスの靴と言ってしまうと
某ブランドのイメージがしてしまうが
もともとエルメスの靴はヘルメスの靴
ギリシャ神話において
神々の伝令役を務める神である
「ヘルメス」のフランス語での
読み方がエルメスになって
この神様がペルセウスに授けた
翼のあるブーツがモデルになってる
アクセサリーに分類されるアイテムで
内蔵された賢者の石の力で
時間の流れを速くする靴なんだけど
正にその天使の羽のワッペンを貼り付けた
今私が履いている靴がエルメスの靴状態で
『残念で御座いますが姫様、
こちらは某有名RPGゲームの登場する
羽の生えた靴とは同様の効果はございません。
どちらかと言うと、某アニメの”フライ”の
カード(注釈 に近い効果ですが、
この…ワッペンの効果は”飛行”ではなく
”浮遊”でございます』
――――――――――――――――
某アニメのフライのカード
カードキャプターさくらの事
フライのカードの効果で
魔法の杖もしくは自分の背中に
羽を生やして空を飛ぶ事が出来る