第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
『この世界はまだ…成長途中で…
急激に進化をしてる段階で御座いますので。
昨日…こちらに姫様が、その種に撒いた
魔力の水のが…周囲の地形にも作用して
この様な…より、世界樹をらしい感じにする為に
地形のデータを自動生成したのでありましょう。
世界の全て…を、流石に一人の人間の
創造と想像の力だけでは構成できませんから…』
そうか…自動生成…
なんか…そんなのがあるって
聞いた様な…気がするな…
生き物も自動生成パックがあるとかって
だから私が創造しても居ない
空飛ぶ魚が勝手に生まれてるんだもんな…
『言うなれば…関連進化と思って頂ければ、
例えば姫様がAを創造されたとしますね?
そうすれば、関連進化と言うのは、
Aが生まれた事でBが、
そのBが生まれた事でCがと
Aと言う創造に追加されて
世界に生まれる物に御座います』
「じゃあ、あれもそう?
ほら、私が…あのテーブルセットを
創造した時に…ガゼボとお庭が出来たのも
その…関連進化で自動生成されたって事?」
う――――んとメリーがその場で
唸り声を上げながら眉間にしわを寄せていて
いろはは聞いてはいけない事を
聞いてしまったのかと思ったのだが
今のメリーの話からして
昨日のあれがそうだって言うなら
それの道理が通る気がするんだけどな
それなのに…メリーは唸り声を上げていて
酷く考え込んでいる様子のままで
こっちが声を掛けるか掛けないかを
いろはが思案していると