第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
『良かったですね、姫様。
世界樹が無事に芽吹いておいでにあります。
今は…この様な色をしておりますが…
進化の方向性が決まれば…
普通の大木になりますので』
「ええっ!!?このまま…キラキラの
ガラスみたいな世界樹になるんじゃないの?」
『それも…皆…姫様の魔力の質と、
創造のお力次第に御座います…。
世界樹…を…クリスタルの様な素材で…。
そう言った…クリスタルの柱の様な…
建造物で城を築城されている例や
鉱石の山岳の様な地形は、
拝見した例がありますが…』
「ダメなの?いいじゃん、
巨大魚が空を飛んでる世界だよ?
魚が空を飛ぶなら、許されるってきっと。
この世界には私達の世界の常識とか、
関係ないんでしょ?だったら、いいと思うの」
メリーが昨日 世界樹の種を植えた時の
種に水やりをするのに使った
ペンダントトップになっている
小さな銀色のジョウロを手渡して来て
『では…姫様、
世界樹に水やりの方を…
姫様のお手で宜しくお願い致します』
昨日した様にして
そのペンダントトップのジョウロを
いろはが傾けると
シャアアアアッっと虹色の水が出て来て
小さな虹が…その隣にも掛かる
「大きくなぁれ、大きくなぁれ…っと、
気になったんだけどさ、
昨日、ここは
こんな祭壇じゃなかったよね?
こんなの…昨日は無かった気がするんだけど?」
自分が居る場所の地形が
昨日とは微妙に変わっていると
いろはがそうメリーに言って来る