第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
『ええ。やはり空の覇者となりますのは…
ドラゴンになりますが…。
ドラゴンと良く混同されるのですが。
ワイバーンや、鶏に近い形状でしたら、
コカトリス…なども…その世界の進化によれば
生まれて来る可能性が御座いますが…。
後は…巨大な…昆虫の類の…生物が…姫様?』
そうだ…昆虫系のモンスターって
ロールプレイングゲームでは定番だった
「虫っ…虫系も…そうだよねっ、
地上にも…普通に蝶々と
かテントウムシとか
ダンゴムシとか居たし、その内…
ダンゴムシが巨大化して
オームみたいなやつとか、
大きな蜘蛛のモンスターとか…がさ
出て来るよね…きっと」
そんな話を…しながら
フライカイトで移動している内に
世界の中心が見えて来て
メリーが着地する為に
世界の中心の中心の部分に向かって
少しずつ高度を落として行くと
段々と景色が近くなって来て
いろははある事に気が付いた
『あの…辺りに…着陸致しましょう……』
フライカイトを着陸させられるくらいの
木々が開けた場所をメリーが見つけて
フライカイトを地面に降ろすと
メリーが先に降りて
こちらに手を差し出してくれると
そのメリーの手に支えられながら
いろはが世界の中心の中心へ
自分の足を降ろした
『姫様…。
お足元に段差がございますので、
足元十分にお気をつけて
お降りになって下さいませ』