第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
「う、うん…ありがとう…メリー」
私の気の所為…でなければ…
昨日よりも…この古代遺跡の様な…
所々が崩れ落ちて朽ちた柱とかに
絡みついているツタとか…その辺の水場から
顔を覗かせていマングローブの根っこみたいな
木の根の部分が…私の気の所為でなければ
昨日…ここを創った時よりも
成長して茂っている気がして
その…古代遺跡らしい 建物跡が
昨日よりも…風化してる…気がする
「な、何か…昨日と…
景色が違う気がするんだけど?
こんな感じだったっけ?世界の中心の中心って」
『ただいま…こちらの世界の中心は…
あちらの世界の1日で30~50年ほど、
時間が経過する様に、時間の経過の…
速度の設定を調整してありますので…。
恐らく…昨日植えた、
世界樹の種が芽を出している頃かと…』
「そんな…世界の時間設定を…
ここだけ早くしたり出来るの?」
『今は姫様が育てておられます、
こちらの世界は急成長期でありますので。
時間経過は早めの設定になっております。
世界の原形が出来て、生き物の生態系の
進化がある程度安定するまでは、
時短モードになっております。』
そうメリーが説明をしながら
昨日の場所へ向かって
遺跡の中を歩いて行ってしまうのを
いろはが追いかける