第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
「ねぇ、メリー
あの大きな羽の生えた
魚はさ、食べられるの?」
『フライフィッシュのフライは…、
味は淡泊でサメの様な味の様ですが…。
この世界では、
フィッシュアンドチップスには
フライフィッシュが
使われておりますので』
「いや、何で…味の基準が…サメなのよ…、
サメ食べる機会がそんなにない…と言うか
そもそも、サメの…味知らないし…」
『いえいえ、姫様…、
サメは身近にございますよ?
はんぺんは…サメのすり身ですから…』
サメ=はんぺんの式が
そのメリーの一言で
いろはの脳内で完成して
「じゃあ、あれ…美味しいんじゃ?
要するに、揚げたはんぺんって事…でしょ?」
『姫様方の中には、
…フライフィッシュを飛空艇から釣る…。
フライフィッシュフィッシングを
ご趣味になさっている姫様もおられますとか…。
非常に強い引きを
楽しめる釣りで御座いますので、
それこそ…姫様の世界のカジキマグロを
釣る様な…そんな感じの…
豪快な釣りが楽しめますが?
もっと、お姫様らしい…可愛らしい
魚と遊ぶ…楽しみ方も御座いますよ?姫様』
「ねぇ、メリー。この世界にも…
空飛ぶ魚以外にも、
空を飛ぶ生き物って出て来る?」