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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第13章 メイド服を着た姫様と世界樹



メリーが後ろから…こっちの身体に
片腕を回して来て 腕1本で
そんなに…力あるのかって思う程の力で
メリーの身体に強制的に強引に
自分の身体を預けさせられてしまって

「メ、メリー?大丈夫ッ、
私は、何ともないよ?
もう、元気その物だし、
本当に大丈夫だからっ」

昨日の時もそうだったけど…
メリーは私の体調と言うか不調と言うか
そう言うのには…過剰な位に反応する…な

大丈夫って言っても聞き入れてくれないし

『(大丈夫…ほど…信用できない、
大丈夫じゃない言葉は…ありませんから)』

空を移動する音で…その小さな声を…
ちゃんと…聞き取れた訳じゃないけど…

その…小さな声を…
言葉を…聞き取ってしまって居て

今…彼は…メリーは…
どんな表情をしてるんだろうとか…

振り向いて…確かめたりでもすれば…

言葉にして…その言葉を…
問い返しでもすれば

きっと…均衡なんて…
簡単に崩れそうな気がして

いろはは…そのどちらも…
選ぶ事もする事も出来ずに居た


「あっ、見て。メリー!
あっち、あっちに…
ミルキーフラッペが見えて来たよ」

もう…聞こえなかったフリで
いろはは押し通す事にしたのだが


『ええ、そうですね…、
姫様…見えますか?
前方左手のあちらをご覧ください』

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