第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
ゴォオオオオオッと
ジェットエンジンの様な
音が足元からしていて
やっぱりこれも…かなりのスピードで
飛行が出来るタイプなのかと…
いろはが思った時には
フワッと地面からマンタが浮かび上がっていて
高度を急速に上げて上昇して行く
急激に急上昇してるのだから
結構な鋭角な角度になって居て
こっちの身体をメリーの身体に預けるように
押しつぶされる勢いでなって居て
重力は掛かっているが
乗っている部分に薄い透明の
バリアの様な物があるみたいで
不思議とありがたい事に髪の毛とか目が
風に晒される事は無い様だ
とは言え…重力は掛かっている様で…
相当な圧で 後ろに居るメリーの身体に
こっちの身体を押し付けさせられているのだが
昨日の…メリーとのやり取りがあった後なので
妙に…意識しちゃダメだと意識しても
メリーを…異性として男性として意識してしまう
『大丈夫…ですか?姫様』
そう…こっちの様子がおかしいと
思ったのか メリーが優しく問いかけて来て
「う、…うん、
大丈夫…、平気…だよ?
ありがとうね、メリー。
何とも無いから大丈夫」
『いいえ、そうは参りません…。
姫様に何かがあってからでは、
手遅れなのですから』