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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第13章 メイド服を着た姫様と世界樹



「ねぇ、メリー。昨日みたいにさ。
また世界の中心まで飛んで行くの?」

ゴソゴソとリュックサックの様になった
コウモリの羽の見た目のジェットパックを
メリーが背負って準備をしていて

『ええ、勿論そうなりますが?
…もしや…姫様は、この移動方法では
…ご不満にありますか…?
まぁ…元より…
あの”プテロン”は1人用ですし…、
2人で空を飛ぶための…アイテムでは
そもそもに御座いませんし…。
プテロンで2人滑空による
事故の報告も数件あるにはありますので。
こちらを…使用する様にと、運営から
推奨されたのでご用意がございます』

「あるなら、先に出してよ…。
運営に注意されて、
止めてねって言われるのに、
今思いっきり、メリーさぁ、
それで飛ぶ用意してたじゃんかッ」

『ですが…私は、こう見えても
…プテロンでの飛行には
憶えの方が少々御座いまして。
プテロンの競技大会にも
出場した経験がある羊なのですよ?
飛べない羊は只の羊ですが、
私は飛べる羊ですので』

そう言いながら…ゴソゴソと
メリーが自分の胸の
内ポケットを弄って居て

どんなアイテムが
今度は出て来るのかと
いろはがワクワクしながら見ていると

出て来たのは…丁度
手の平サイズの
真っ白の折り紙…だった

「折り紙?」

『ええ、こちらは、今は…
ただの折り紙でしかございませんが…』

そう言いながらメリーが
その白い手の平サイズの折り紙で
一番オーソドックスな形の紙飛行機を折ると

「紙飛行機…??」

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